「Chika Kisada(チカ キサダ)」が2023年3月13日、東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで2023-24年秋冬コレクションを発表しました。「Rakuten Fashion Week TOKYO」の冠スポンサーである楽天による支援プロジェクト「by R(バイアール)」枠で、東京コレクションでのランウェイショーを開催しました。
幾左田千佳デザイナーのバレエキャリアを色濃く映し出した、バレエの舞台を思わせるナラティブなショーです。プロのバレエダンサーが舞台に本物感をまとわせています。バレエをキーモチーフに据えた表現がさらに熟成。チュール素材を生かしたセンシュアル感が高まり、ドラマティックで幻想的なルックが披露されました。
チュールをふんだんに用いたドレスはロマンティックなたたずまい。肉体美を引き出す効果を発揮しました。重層的にチュールを使って、ラッフルやドレープでボリューミーに演出。クリノリンやパニエの骨組みを、そのまま表に出して立体的なスカート部分を造形。古風なムードも漂わせています。
その一方でボディスーツ風のウエアも披露。バレエ表現を支える身体性を印象づけました。ベージュ、グレー、黒を多用して、ミステリアスな風情を醸し出しました。フェティッシュなランジェリー風の雰囲気もあり、エレガンスとパンク精神が響き合うかのようです。
身体性がグローバルトレンドとなる中、バレエとの関係を重視した装いの新トレンド「バレエコア」も広がりそうな気配。時代の流れが「チカキサダ」にようやく追いついてきたかのよう。深くバレエを知るデザイナーならではのクリエーションは新たなステージに上がりつつあるように見えました。
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