「AMBUSH®(アンブッシュ®)」が2023年2月に2023-24年秋冬コレクションを発表しました。デザイナーのYOON氏は、いつの時代においてもオーソドックスと反骨精神の両面を象徴する「制服スタイル」に着目しました。
AMBUSH®の本拠地である渋谷の街を行き交う学生たちと、深作欣二監督の映画『バトル・ロワイアル』(2000年)からインスピレーションを得て、コレクションに落とし込みました。
ブルーとネイビーがちりばめられた伝統的なモノクロカラーパレットのようなシルエットを新たな視点でジェンダーレスに表現。ゆるっとしたオーバーサイズで着こなすジャケット。そこにホワイト、ペールブルー、ストライプ柄のバリエーションとなるシャツでシンプルに表現しました。ストラップやハーネスがいくつも交差したデザインを採用。首元までボタンを留める着方や、オフショルダーなどの女性的なルックスでニュアンスの違いを出しています。
オーバーサイズのクロップド丈、または胸元をワイドベルトで締められるボマージャケット。まるでおばあちゃんの家のクローゼットから拝借してきたかのようなフェイクファーコートは、歪んだ制服姿に遊び心を与えています。オーバーサイズのブラックレザージャケットがパンクなひねりを加えました。
日中のスクールライフを終えたなら、新たな素材やショート丈アレンジの冒険へ。グレーのワイドショートパンツをブラレットやシースルーシャツと合わせて、クラシックなスクールボーイとランジェリースタイルの融合も実現。レースをあしらったブラックスリップドレスにはごつめのチョーカーを添えています。
スクールシーンを飛躍させたコレクションには、混沌とした世界情勢にあって、少しでもシンプルさをもたらしたいと願うデザイナーの思いが込められているそうです。ようやくおしゃれに「遊び」や「チャレンジ」が戻ってきそうな中、ちょっとスリリングな着こなしに誘われるようなコレクションです。