「TANAKA（タナカ）」は「Rakuten Fashion Week TOKYO 2024 A/W」で2024-25年秋冬コレクションを発表しました。
「自由の象徴」と位置付けるデニム生地にクチュール的技巧を注ぎ込んで、ドレッシーな装いを打ち出しました。世界各地で続く戦いや混乱への憤りを、「FREEDOM IS OURS」などのステートメントプリントでも示しています。
繰り返し登場したフェザー（羽根）柄にも社会情勢への意識がうかがえます。シルバーの刺繍で手仕事感を際立たせていました。
デニム生地に考えられる限りのハンドクラフトを施しています。スタッズ、ドレープ、シャーリング、フリル、切り替え、カットアウト、フリンジ、ギャザーなど、多彩なディテールが彫刻的なデニムクチュールに導きました。
デニム以外のアイテムでも、つやめきやキルティングなどを盛り込んで、特別感を高めています。飾り立てて見せびらかすドレスアップではなく、自らにプラウドな等身大ラグジュアリーです。
パフィアウターにブランケット風ボトムス、オーバーサイズのブルゾンにマイクロ丈ボトムスといった上下の組み合わせにも、オーソドックスをなぞらない反骨がのぞきます。
布をねじり、うねらせ、パワフルな立体感を引き出しました。平和や平等に向けて、装いにエンパワーメントを託したかのような、メッセージ性の強いコレクションに仕上がっています。
