「KEISUKEYOSHIDA（ケイスケヨシダ）」は2024年3月17日、立教大学 正門で2024-25年秋冬コレクションを発表しました。
様々な「制服」に変形、デフォルメ、拡張を試みました。キーピースは高校生風の制服です。吉田圭佑デザイナーの母校の立教を舞台に、あえてルールをゆがませるアレンジをたくらみました。
「きちんと感」が求められる制服にコード（決まり事）からの逸脱を仕掛けました。変形の基本軸はオーバーサイズ。ビッグショルダーや超ロング袖などが型にはまらないファニーを弾ませます。
目立った小物はランドセル。背負うのではなく、手に提げているのも「ずらし」の演出です。
着こなしの面でもルールをはみ出しています。ネクタイは正しく巻かず、襟の正規ポジションからずれまくり。ネクタイの端はスカートにウエストインしています。
保護者のイメージを帯びた大人の装いもルーズ気味。ジャケットは両袖が長すぎで、袖先が余っています。過剰に長いベルトの端も余った端がだらりと垂れ下がります。
ボーイスカウトの制服はたくさんのワッペンがあちこちに縫い付けられています。本来は禁欲的であるべき、教会の司祭風の黒系ルックもほのかに装飾性を帯びていました。
やたらと目立つ襟や不似合いなシャイニーカラーが「制服」のイメージを裏切ります。いたずらっぽい細工がユーモアにな反骨マインドを宿らせていました。
