「jun ashida（ジュン アシダ）」は2024年3月29日、東京・六本木のグランドハイアット 東京で2024-25年秋冬コレクションを発表しました。2023年に創立60周年を迎えた老舗メゾンが持ち味の品格や上質さをあらためて印象付けました。
およそ30カ国・地域の在日大使級をはじめ、政財界のVIPや多くのセレブリティが来場した、盛大なショーとなりました。内外のトップモデル20人が新作41点を身にまとい、華やかにランウェイを彩りました。
創立当時から「エレガント＆プラクティカル」をコンセプトに掲げるブランドが60周年を経て、メゾンの原点に回帰するかのようなコレクションを披露しました。芦田多恵デザイナーの強みとする、オートクチュールのテクニックを駆使して生まれる仕立てのよさが印象的です。
上質な素材が引き立つオーセンティックなレディ・トゥ・ウェアから、「ジュン アシダ」ならではのラグジュアリーなカクテルドレス、イブニングドレスも登場。日本では数少ない本物のドレスアップや社交を支えるメゾンらしさを証明していました。
凜とした女性像を引き立てるパンツスーツはしなやかで着心地もよさそう。クラシックなボウタイが品格を寄り添わせます。しっかりとしたウエストマークでめりはりを際立たせました。
世界的に盛り上がっているタイドアップではスカーフのようにも見えるタイを使って、やわらかいムードを呼び込んでいます。カチューシャやグローブなどの小物類もクラシックな雰囲気を醸し出します。
モチーフの主役に座ったストライプ柄が端正でオーソドックスなイメージを宿らせています。一方、ヴィンテージ風の花柄ブラウスはつやめいたスカートでモダンにコーディネート。トレンドのメタリックも上品な着映えに導いています。
日本の正統派ファッションを支えてきたメゾンならではの、タイムレスでプラウドなコレクションです。エレガンスという言葉の「定義」と、大人女性がまとうのにふさわしい「正解」を指し示しているかのようでした。
