「TELMA（テルマ）」、2025年春夏コレクションを発表　「余韻が残る服」

「TELMA（テルマ）」が2025年春夏コレクションを2024年9月2日（月）、渋谷ヒカリエで発表しました。

「JFW NEXT BRAND AWARD 2025」を受賞し、ブランド初となるランウェイでの発表となりました。コロナ禍の中に立ち上がったブランドです。中島輝道デザイナーは「洋服の可能性を意識して立ち上げた」と述べました。

優美さとエアリー感が際立つコレクションに仕上がりました。オリジナルファブリックの質感がルックを支えています。「人が着て初めて洋服が完成する」と考える中島氏は360度どの方向からの視線も受け止める服をイメージしてコレクションを仕上げたそうです。

オリジナル素材を日本の産地からで調達しているのは、「テルマ」の強み。今回は和紙素材だけで仕立てたテーラードジャケットを披露。コレクション全体に素材や技術を重んじる姿勢がうかがえ、産地へのリスペクトの深さを感じさせました。

透け感を帯びたシアーアイテムのレイヤードが巧み。プリントの色・柄が繊細なムードを漂わせました。水の使用量を抑えられるプリンターを用いて、環境に配慮したプリントを実現しています。

ナイロンやシルクなど、つやめきを宿した生地を使って、オプティカルアート風の見え具合に導いています。「余韻が残る服」を意識したそうです。

はかなさと強さが交じり合うかのような、深みを持つコレクションは、着る人の心を映し出すかのように感じられます。見る者の心に深く響くコレクションを送り出しました。