2017-18年秋冬・東京コレクション(Amazon Fashion Week TOKYO)では、レイヤード(重ね着)や異素材ミックスが着姿に深みを与えました。動きを演出するクリエーションが広がり、アシンメトリー(非対称)、スリットなどを多用。SNS映えを意識するニーズもあって、つやめいた生地、トリッキーなディテール、服の解体・再構成にも光が当たります。その一方で英国趣味やテーラーリング手法を取り入れたスーツ、セットアップが増えています。全体に感じられたのは、突飛なアイデアや短命なトレンドを仕掛けるのではなく、持ち味やスタンスを作品に落とし込む取り組みでした。