2012-13秋冬東京コレクション(3/23)

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入場者ひとりひとりにレイを首に掛けて、秋冬ファッションなのに
舞台と観客席はハワイアンムードに包まれた「beautiful people
(ビューティフル ピープル)」
のコレクション。「NNO TENKI II」をテーマに、
ムーディでリラクシングな音楽と共に、南国らしいのどかで
ゆるい雰囲気のなかモデル達が秋冬ファッションを身にまとって登場。
冬物の完全防寒ウエアなのに、気分は夏というシーズンレスな
提案からは、着こなしの非日常を楽しんでほしいといった、
創り手の想いが感じられた。パイナップル柄のフィールドジャケットや
ムームードレス、サンセットビーチ風景柄のチェスターフィールドコート、
ハワイアンレイ柄のストールなど、夏柄を取り入れて、
冬ウエアでも気分は夏という逆説的な装いを提案。
ベーシックなのに新しい、モードなのにダサかわいい、
リッチなのにヌケ感があるとという天の邪鬼的な掛け合わせが、
力み過ぎないスタイリングのよさをあらためて感じさせた。

ニットの奥深さを表現しているeverlasting sprout
(エヴァーラスティングスプラウト)
は、「My Secret Flowers」をテーマに、
フラワーをモチーフにしつつ、甘さを抑え、ノスタルジックでリリカルなムード。
ほっこりしたニットを、スタイリッシュなすっきりフォルムで魅せた。
リラックス感あるニットには、ニーソックスを添え、裾ロールアップの
パンツにはシャツで合わせ、メリハリを演出した。
ボーダーのニットレギンスや、ティアドロップ柄、ドーナツ柄のソックスで
印象づけた、愛らしい足元もポイントになっている。

ペイズリー柄の三つ揃えパンツスーツを着たダンディーレディーで
幕を開けたトレンドセッター「G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)」
大人のエスニック柄として好まれる「ペイズリー」モチーフを、ニットやスカート、
スカーフへふんだんにあしらった。ギラリと光沢を放つパンツスーツやドレス、
スカートにラメタイツをはいて、グラムールでロックな世界を演出。
きらびやかなアイテムがまばゆく復活。これらを、コンサバミニマルに
通じるきちんと感を漂わせる着こなしへと昇華させるのが、今年らしい
着こなしになりそうだ。艶やかグリーンのパンツスーツやブルゾン、
ペイズリー柄シャツなどの男前なアイテムをドレッシーに落とし込んだ
グラマラスでシックなルックが艶美な異彩を放った。

暗闇の中で発光する服を今回も発表した「Johan Ku(ヨハン クー)」
映画「トリコロール/青い愛」からインスピレーションを受けたという
「The Vision Blue」をテーマに、「青」で幻想的な世界を描き上げた。
彫刻のような立体感あるシルエットをチャンキーニットでアピール。
着こなしにボリュームを持たせドラマティックな見栄えに仕上げた。
左右非対称フォルムやドレープや編み目までもがうねったニット、
グラフィカルプリントから光が放ったアイテムなど、ファッションとアートの
境界線を行き来するかのようなコレクションを披露した。

「MODE ACOTE(モードアコテ)」のランウェイではフェザーとファーが躍った。
ボディーいっぱいにフェザーやファーをあしらったかと思えば、
肩や裾だけに配してみたりというように自在に操った。
フェザー&ファーのワンピースやコート、ニットを、カジュアルなブーツで
合わせ、ざくざく軽快に歩く姿によってより服の揺らめきが強調。
ダウンやキルティングのアウターは、ダブルブレストやボレロ風で
コンパクトにまとめた。ワンピ裾からフェザーがフリンジのように
のぞくアイキャッチーな小技も効かせた。

伝統的なチェック柄と、定番柄として浸透したレオパード柄。
対照的でありながら、どちらも人気の柄を、男女共用で着られそうな
ジェンダーフリーのスタイリングに落とし込んだ「FACETASM(ファセッタズム)」
ストリート、アウトドア、スポーツ、モードなどの様々なカルチャー要素も
軽やかにミックス。シーンフリーな着こなしを提案しているのも、
型にはまらない発想のたまもの。おしゃれの自由度や着こなしが
楽しくなるスタイリングがたくさん登場した。
ハードなバイカージャケットとソフトなポンチョが合体したものや、
ムートンバイカー、ブルゾンなどのアウターや、空気枕のようなネックウエア、
ベースボールキャップなど、オリジナリティが発揮された
新顔アイテムにもおしゃれ心をそそられた。

メルセデス・ベンツ ファッション・ウィーク 東京のフィナーレを飾ったのが
メンズの「PHENOMENON(フェノメノン)」。今回の東京コレクションの
全体的トーンである大人ムードのスタイリングが集約されたかのような
ラインアップ。「NOSTALGIA」をテーマに、伊達男風や貴族っぽいたたずまいの
ベストやブルゾン、柄シャツなど、レトロなアイテムを現代的にアレンジ。
カムフラージュ柄のミリタリーコートはシックなパンツスタイルで
合わせたほか、ジャケットの上に半袖プルオーバーを重ね着したり、
ショートパンツスーツにニットレギンスを合わせたりと、ストリート要素を
正統派アイテムにミックスしたセンスが光った。

~関連記事~

2012-13秋冬東京コレクション(3/22)
http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/2012-13322-247e.html

2012-13秋冬東京コレクション(3/20)
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2012-13秋冬東京コレクション(3/19)
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