9月に開催された2019年春夏ミラノ・ファッションウィークを取材しました。今回のミラノでは伝統と革新が入り交じる構図となりました。歴史的な節目を迎えた老舗メゾンがヘリテージやDNAを再確認する一方、比較的若いブランドは今までとはムードを変えた新クリエーションを披露したのが印象的でした。
世界的な流れになっているコンフォートやクロスカルチャーといった大きなうねりに乗りながらも、それぞれの持ち味を深掘りするような取り組みも。アクティブ感とフェミニンを、仕立て文化の厚いミラノらしくミックスした「スポーツテイラーリング」も新鮮でした。
アイテムの面では、サイクリングパンツ(バイカーショーツ)に象徴される、アスレティックなピースの台頭に注目です。スイムウエアやサーフカルチャーの取り入れも目立ちました。ハンズフリーが可能になるウエストポーチやサコッシュの進化版も続々と浮上。ベルトにミニバッグがついたり、ポケットがバッグになったり。ますます機能面では進化を遂げていきそうです。その一方で、ビッグラッフルやフェザー使い、ミニ丈ドレス、レース、ピンクなどフェミニニティの演出も盛り上がり、フェミニンムードも感じさせました。
15ブランド
「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」「プラダ(PRADA)」「フェンディ(FENDI)」「エトロ(ETRO)」「ミッソーニ(MISSONI)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「サルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)」「アニオナ(AGNONA)」「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」「スポーツマックス(SPORTMAX)」「ブルマリン(BLUMARINE)」「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「エムエスジーエム(MSGM)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」のリポートをご覧ください。
↓
【宮田理江のランウェイ解読 Vol.51】2019年春夏ミラノコレクション