2016-17年秋冬NYコレクションはNYらしいテイストミックスに楽しさや洗練度が上乗せされました。キーワードは「ノールール」。従来の約束事をあえて踏み出すようなシーズンレス、シーンフリー、ジェンダーレスのアレンジが一段と広がりました。使い勝手を重んじる「ユーティリティー」や、あえて垢抜けない表情を押し出す「ダサかわ(タッキー)」といった新テイストも。全体にアレンジの自由度が上がる中、ロック音楽やテクノロジー、ヴィンテージ、米国史、SF的未来感覚、ダークファンタジー、ゴシック、クラフトマンシップなどにファッション表現のコアを見いだす創り手も相次ぎました
ショーで発表したその日から買えるという新手法がマーケティング面で関心を集める一方で、クリエーションもスマートフォンユーザーの視線を意識せざるを得ない状況となり、派手めに振れる兆しが現れています。スーパーロング袖やオフショルダーは「スマホ受け」しやすいデザインとも映ります。パジャマやランジェリーの街着化といった、ややトリッキーな提案にもスマホ視線への目配りが感じられ、この傾向は来シーズン以降もデザインを左右する密かな「エンジン」となる気配を感じさせます。
アパレルウェブに寄稿しました。
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宮田理江のランウェイ解読「2016-17年秋冬NYコレクション」
http://www.apparel-web.com/column/miyata/2016-17aw_ny_01.html
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2016-17秋冬NYコレクション~すぐ買える、体験型、シーン提案…多様化するNYの「プレゼンテーション」編
http://www.fashionsnap.com/inside/201617ny-presentation/
2016-17年秋冬NYコレクション~レビュー前編・中編・後編
https://riemiyata.com/work/5965/
Pleasure and the degree of refinement were added to the taste mix with NY collection appropriate for mix NY in 2016-2017 A/W. A keyword is a “no-rule.”
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