(2005/3/18) 「リザレクション」再訪

ヴィンテージ物が大好きな私がニューヨークに行くと必ず覗くのが、カリスマ・ヴィンテージショップの「リザレクション(RESURRECTION)」です。

 初めて行ったのは7年ぐらい前でした。当時はまだヴィンテージショップがあまりない時代。その中で、「リザレクション」は「セレクトからトレンドが読める」と、ニューヨークのデザイナーたちから絶讃されていました。今でもデザイナーのインスピレーションの源にもなっている貴重なお店です。

 昨今はヴィンテージブームということもあり、ニューヨークでもヴィンテージショップはかなり多くなっていますが、先駆者の「リザレクション」では最近、ヴィンテージ以外にデッドストック物が置かれるようになり、注目を集めています。特に力を入れているブランドが「ノーマ・カマリ(NORMA KAMALI)」です。

 今回お邪魔したときのウインドーディスプレーはヴィンテージの「ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)」でした。店内には「エミリオ・プッチ(Emilio Pucci)」「ベッツィ・ジョンソン(Betsey Johnson)」「アンドレ・クレージュ(Andre Courreges)」「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」の商品も充実していました。

 店内の奥に行くと、ありました、ありました。「ノーマ・カマリ」のデッドストックがずらりと。ドレープ物のドレスやフェミニンなブラウスなど、流れるような美しいシルエットにはため息が出ました。

 私がうっとり見ていると、スタッフが「まだ見たければ、ストックから他の商品も出してあげるよ」と言ってくれました。「ノーマ・カマリ」の1967年からのデッドストックを引き取っているそうです。

 さすがに恐縮して、引っ張り出してもらうのはお断りしましたが、心の中では「うーん、見てみたい」って気持ちが。ちょうど、優雅なマダムがフィッティングルームから出てきてお買い上げされるような場面に遭遇しました。

 ヴィンテージではあっても、ユーズドではなく、「未使用」状態のデッドストックは良好な状態ばかり。サイズやバリエーションも豊富というところが大人の女性にも受ける理由の一つではないかと感じました。ヴィンテージ商品がだんだん品薄になってきて手に入りにくくなっている上、シーズンごとに新作が出てくる今、過去の商品のデッドストックはこれまでは「流行遅れ」のイメージがありましたが、これからはそうじゃなくなるのでは、と感じました。 2005/03/18

[店舗データ]
RESURRECTION
住所:217 MOTT ST, NEW YORK, NY, 10012
電話:212-625-1374
URL http://www.resurrectionvintage.com

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