見逃せないファッション展覧会が東京都現代美術館(MOT)で
本日7月28日から開催されています。期間は2012年10月8日(月・祝)まで。
開幕前夜の内覧会で拝見してきました。
「Future Beauty 日本ファッションの未来性」と題した、
日本ファッションだけにフィーチャーした企画展です[E:crown]。
「Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion」と銘打って、
2010年にロンドン、2011年にミュンヘンで開催され、
高い評価を得た展覧会の内容に、お膝元の日本での
開催に当たって新たな作品を加え、
バージョンアップして公開されています。
日本ファッションが持つ創造性と、その力強いデザインに
潜む文化的背景に焦点を当てた、挑発的なキュレーティングです。
全体は4つのコーナーに分かれています。
会場に入って最初のコーナー「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」には、
「黒いぼろ」と呼ばれた川久保玲氏、山本耀司氏をはじめ、
黒を主体にした作品群が集められています。「まとふ」の作品もありました。
次のコーナーへと続く通路には、「コムデギャルソン」がアーティストと
コラボレートして制作した招待状や、「Yohji Yamamoto」のカタログなど、
ファッションにまつわる印刷物が並び、
服飾以外の表現にも触れることができます。
2つめの「平面性」コーナーでは、三宅一生氏の「PLEATS PLEASE」を
筆頭に、平面性を知的に発展させた作品が展示されています。
「アンリアレイジ」「ミントデザインズ」「オーヤ」「ポト」などの
作品が並び、「ミナ ペルホネン」のテキスタイルも飾られています。
3つめのコーナー「伝統と革新」では、新素材の
開発にまで挑んだ、創造力と伝統がクロスした作品が並びます。
「アンダーカバー」「ケンゾー」「コムデギャルソン」「サカイ」
「ソマルタ」「まとふ」「アンリアレイジ」「舘鼻則孝」「NAKA AKIRA」など、
世代を越えたデザイナーたちのパッションが交錯します。
4つめの「日常にひそむ物語」は、2つのセクションに分かれ、
アニメやキャラクターに代表されるサブカルチャー的なアプローチと、
2000年代以降にデビューした、革新的なデザイナーの2セクションで
今後の日本ファッションの方向性を照らし出しています。
「イッセイミヤケ」の滝沢直己氏、「ネネット」の高島一精氏、
「ミキオサカベ」の坂部三樹郎氏、「リトゥンアターワーズ」の山縣良和氏、
「アシードンクラウド」の玉井健太郎氏などが取り上げられています。
今回の出展アーティスト名はこちら
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/136/4
そして、特別展示として、1階のエントランスホールでは
「SOMARTA」がデザインしたメルセデス・ベンツの
小型車「smart fortwo」が公開されています[E:car][E:shine]。
鳥をテーマに発表された「ソマルタ」の2012年春夏コレクションを
ベースに、伝説の鳥「サンダーバード」をイメージ。
昨夜のレセプションには、デザイナーの廣川玉枝氏とモデルさんも登場[E:diamond]。
「Future Beauty 日本ファッションの未来性」の詳細はまた別にリポートします[E:sign01]
川久保玲、山本耀司、三宅一生の3氏がリードした時代と、
それに続く今の担い手たちを知り、過去30年間を見渡した
日本ファッションシーンの見取り図をつかむには絶好の、
ファッションとアート感性の両方を刺激してくれる展覧会です。
Future Beauty 日本ファッションの未来性
2012年7月28日(土)~10月8日(月・祝)まで
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/136/
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