パーソナルスタイリストの第一人者である政近準子さんが
著書『チャンスをつかむ男の服の習慣』
(発行・KADOKAWA、編集・中経出版)を出版しました。
これまでにもたくさんの著書をお持ちの政近さんですが、
今回は「習慣」という切り口から、男性の装いにアドバイスを提供。
服が男性の「成功」「評価」「自信」などにどうつながるかも感じ取ることができます。
読み通して感じたのは、「なるほどこのアプローチはこれまでの
ファッション書で抜け落ちていたところかも知れない」ということです。
従来のファッション手引き書は、おしゃれに見せるための
着こなしテクニックに主眼が置かれてきたきらいがあります。
うんちくやエピソードを重視した本もたくさんあります。
本書は日々の服や靴との付き合い方に力点が
置かれている点で、類書と大きく異なります。
ファッションで悩ましいのは、「おしゃれは1日にしてならず」という点です。
センスは簡単には身につかないうえ、そもそもおしゃれに日頃から
あまり関心を持っていない人は、自分の「好み」すらはっきり分かって
いないことが珍しくありません。どんな服が自分は好きなのかを
自覚するためにも時間と手間がかかります。さらには、
服飾知識やそれなりのワードローブ一式をそろえることも
必要で、やはり相当な準備が求められます。
実際には自分の好みだけではなく、自分にどんな格好が似合うのかを
把握する必要があります。結果的に似合わない服を買い込んでも、
置き場所が無駄に埋まるだけで、「自分スタイル」の確立につながりません。
無駄を避け、効率的におしゃれをステップアップさせていくには、
本書のような適切な手引きが参考になります。
「○○スタイルブック」のように特定の着姿を理想型として
押しつけるのではなく、それぞれの仕事やライフスタイル、
趣味に合った「自分スタイル」の発見につながる「気づき」を提供しています。
パーソナルスタイリストとして何千人ものビジネスパーソンを
成功に導いてきた政近さんはその豊富な経験に基づいて、
おしゃれ上手な人の習慣や行動パターン、意識などを紹介しています。
多くの読み手にとってありがたいのは、それらのアドバイスが
観念的ではなく、リアルだというところでしょう。たとえば、
靴の形を整えるシューキーパーの使い方も丁寧に手ほどきされていて、
すぐにアドバイスを実践に移すことができそうです。
着上手になるためには、「実践」が大事だということ。
実際にショップへ足を運び、ショップスタッフに相談し、
洗練された場所へ出掛けていくといった実践を通して、
経験値を高めていくことの大切さが指摘されています。
その過程ではある程度の失敗も成長のこやしになるわけですが、
本書を読めば、無駄な失敗を避けることもできそうです。
個々の服や靴の手入れに関しての内容にも注目です。
どうして服にこまめなブラッシングが欠かせないのか、
幅2cm以上のハンガーが望ましいのはなぜか、などの具体的な
問題点を通して、「着る」以前の「保つ」「備える」「育てる」といった
ワードローブ管理が実際の見栄えを大きく左右するのだ
ということに気づかせてくれます。
Q&A式のアドバイスも豊富に収録されていて、メンズの装いに関して
ありがちな不安や疑問に、政近さんがこまやかな目配りで答えています。
フォーマルやカジュアルといったシーン別に装いの留意点をまとめた、
便利な章も用意されていて、「おしゃれが分からない」と悩む
初心者にも心強い内容となっています。
今回も本に添えられた政近さんの美しい手書きの文字に感激[E:confident][E:shine]。
ありがとうございました[E:ribbon]。
『チャンスをつかむ男の服の習慣』
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8B%E3%82%80%E7%94%B7%E3%81%AE%E6%9C%8D%E3%81%AE%E7%BF%92%E6%85%A3-%E6%94%BF%E8%BF%91-%E6%BA%96%E5%AD%90/dp/4046006196
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