「Rick Owens（リック・オウエンス）」は2022年3月3日、パリのPALAIS DE TOKYOで2022-23年秋冬コレクション「STROBE」を発表しました。
落ち着いた色調のアルパカフェルトのマント、チュニック、カウルを披露。これらは、リック・オウエンス氏が何度も言及している現代アーティストのヨーゼフ・ボイスがいつも使っていたフェルトを想起させます。地面に引きずるマキシ丈のローブには、無数のドレープやダストカラーのスパンコールが施されています。
リサイクルナイロン、パイソン、ピラルクを用いたダウンジャケットは、ベルベット、ウォッシュドデニム、リサイクルカシミアニット素材のしなやかなバイアスロングドレスの上半身を覆います。
コラージュされた色鮮やかなシャーリングは、クロップド丈のボリュームのあるブルゾンで表現。これらのシャーリングカラーは、22年春夏で登場したプラットフォームスパルタンウェーダーブーツを再解釈しています。Tシャツ、セーター、ジャケットの誇張された、高くシャープなショルダーが腕を長く見せます。
コットンジャージはオーガニックコットンのGOTS認証を受けています。コットンウーブンの90％は、オーガニックコットンの認証を受けています。コラージュされたシャーリングは、食品産業から排出される副産物で、LWG (Leather Working Group) 認証を受けたイタリアの家族経営のタンナーから仕入れたものです。レザーとスネークスキンは、安全性と倫理性を保証するために、サプライチェーンの各ステップを定期的に監査し続けるトレーサビリティプログラムの一部となっています。
オーストラリア発スキンケアブランド「AESOP（イソップ）」とコラボレーションしフレグランスを発表。携帯用フォグマシーンでショー会場を香りで満たしました。この香りを使ったオイルやキャンドルは３月末に発売となる予定です。
「私は世界の歴史の中で、善が何とか悪に勝利してきたことにいつも大きな安らぎを感じています。失意のどん底にあるとき、美は信念を維持する方法の一つとなり得るのです」とオウエンス氏は語ります。
