「EZUMi（エズミ）」は2023年3月に2023-24年秋冬コレクションを発表しました。「Edwardian woman in modern days」をテーマに掲げ、1880～1910年代のエドワーディアン時代の服飾文化を着想源としています。
レースやリボン、フリルにストッキングそしてスーツなどは元は男性美を示す男のファッションだったことにたどり着きました。そして、それらがいくつかの革命を経て、女性へと受け継がれ、現代では女性美の象徴にもなっているというところに着目しています。
今回のコレクションで特徴的なのは、この時代の女性たちがまとったエドワーディアンジャケットをアレンジしたスタイルです。上流階級の特権的な楽しみでもあった乗馬スタイルがイメージソースとなっています。男性的なテーラード仕立てのジャケットとジョッパーズという機能的な男性服と、横乗り用の長いスカートという女性的な要素が混在していたスタイルをモダンに昇華しました。
時代の移り変わりによって進化する女性美のありよう、フェミニンとマニッシュの混在などが写し込まれました。テーラードジャケットを着始めた女性騎手のようなマニッシュで凛とした装いは、新たな時代に向かう女性像を示すかのよう。前向きに変化し続ける現代女性へのエンパワーメントにもつながるようなコレクションです。
