ホワイト×ブラックに、レッドの効かせ色が目を惹いた東コレ。
レオナルド・ダ・ヴィンチにインスパイアされた作品を披露した
「SOMARTA（ソマルタ）」は、ダ・ヴィンチの絵画のような
美しい曲線を、神秘的に、繊細な素材で描き出した。
細かい花びらがたくさんついたような繊細な手仕事技を感じさせる
スカートや、ラッフルが施されたニットには、ダ・ヴィンチにも通じる
クリエーションのきらめき。今までのコレクションではなかった
ダウン素材も登場し、柔らかいボリューム感と光沢も演出。
ダウンのスリーブレスワンピやケープ、まるでブーツのように、
脚にフィットした鮮烈レッドのレッグウォーマーなど、
ダウンという身近な素材を当たり前に扱わない気概が感じられた。
アイコニックなタイツは、リボンでレースアップされた上、
リボンが揺れてロマンティックなムードを漂わせていた。
ジャン・ポール・ゴルチェのディフュージョンラインの
ヘッドデザイナーを務めていた国際的な経歴を持つ、
中島篤氏が手がけるデビューコレクション、
「ATSUSHI NAKASHIMA（アツシ ナカシマ）」は
構築的でシャープなパンツスーツやジャケットで
強い女性像を打ち出した。フューチャリスティックな素材の
マニッシュコートは、上から太ベルトでマークした上、
タイトスカート、レギンスでボトムはコンパクトにまとめる。
ダークカラーの光を放つアイテムがミステリアスなムードを生んだ。
「KAMISHIMA CHINAMI（カミシマチナミ）」では、
「冬の森」をテーマに、冬の花がペイントされたコンフォートな
ワンピースやブラウスが登場。ホワイト、ベージュ、オレンジ、レッド等、
ぬくもりある色や主張した色を使い、優しさの中に強さを
秘めた雰囲気を醸し出していた。フェミニンなペンシルスカートに
マニッシュなクルーネックで合わせるコーデや、
上半身にボリュームを持たせ、ファーをポイント的に使った
トップスやアウターとのコーデは、秋冬のスタイリングの主流となりそう。
「HIROKO KOSHINO（ヒロコ コシノ）」は、タキシード風の
ダンディールックからスタート。強くマスキュリンなタキシードでも、
ソフトな風合いの素材やまゆのようなコクーンシルエットで
女性らしさを感じさせるムードを演出。その後、ブラウン、グレーなどの
落ち着いた色の作品が続いた後、一転して鮮やか色のアイテムが登場。
最後にＮＨＫ連続テレビ小説「カーネーション」の出演者である
晩年の主人公を演じる女優、夏木マリさんや、
コシノ３姉妹役の女優が登場し、会場を沸かせた。
アウトドアウェアを軸に据えた、ぶれない提案がブランドのポジションを
確かなものにしている「White Mountaineering（ホワイトマウンテニアリング）」。
今回のテーマは「AWARD TOUR」で、国境を越えて旅する人たちをイメージ。
無国籍にカラフルなチェック柄やボーダー柄など、着心地のよさそうな
シャツやニットはアーバン遊牧民を次なる旅に誘うムード。
旅のワクワク感やスリルも感じさせ、大ぶりの旅行バッグを両手に
２個持たせたり、バックパックを背負わせたり、グローブトロッターの
風格をにじませたりと、実際によくある旅の出で立ちを、
「White Mountaineering」流の「旅」の装いで提案。
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