【東コレ】「DRESSCAMP」「YLANG YLANG」「matohu」「LyricisM」

第4回 「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW)

Invi_1■DRESSCAMP(ドレスキャンプ)
デザイナー 岩谷俊和(いわやわ・としかず)氏
http://www.dresscamp.org

テーマは「MEN’S=silent mode」「WOMEN’S=Art couture」。
メンズとレディースを2部構成に分けてショーが開催されました。メンズ28体、レディース30体です。東コレでは他のどこのブランドにもない、迫力・力強さとゴージャス度は前回と変わらず。

Dr01特にメンズのモデルの使い方なんかはまさにそうです。今回はメンズの28体からスタートしましたが、目に付いたのが、ドイツの老舗ブランド「MCM」のクラシックラインとのコラボ。バブル時代に持っていた人は絶対いるハズ!イエローベースに「MCM」のマークが懐かしい。ここ数年見かけていなかったけど、また復活する兆しです。「MCM」のミニバッグをクラッチバッグ風に持って登場したメンズなど登場しました。またアメリカの「Timberland」のブーツとモカシンをドレスキャンプ仕様にしたり、日本で初めてオートクチュールの伝統的な手法を習得した、皇室御用達の帽子デザイナー、平田暁夫(ひらた・あきお)氏の帽子をドレスキャンプ仕様に仕上げていたり、ドレスキャンプらしいウィット感は今までよりシックな男性像にチェンジ。

Dr1_1レディース「アートクチュール」がテーマで、「オートクチュール」をひねり、芸術性を出したこのように見えた。クラシックな音楽と共に、ロココ調のバッスルを思わせるスカートやコルセット風トップス、風船のような巨大なバブルシルエットのドレスなどクラシカルでクチュールを意識。耳には大きなポンポンを付けて毛皮をふんだんに使用したゴージャスな衣装とでもいえる服達。色彩は赤・ピンク・グリーン・イエローなど鮮やかな色をバイカラー風に合わせていました。プリントではピーコック柄のシフォンシリーズなど、プリント物は変わらず美しかった。

Ylang1_1■YLANG YLANG(イランイラン)
デザイナー 青柳龍之亮(あおやぎ・りゅうのすけ)氏
http://www.ylangylang-jp.com

Ylang2テーマは「60年代の香港」。
暗い会場内に真っ赤な絨毯とベルベットカーテンという赤い背景。カンフーのアクションを披露し、ショーが始まる前に会場内は香港ムードに。ショーがスタートしてからは、オリエンタルなメークをしたモデル達が☆(星)マークやモチーフをあしらったミニドレスなどレトロフューチャーをミックス。鮮やかなネイビーカラーに赤い靴を合わせたり色合わせがビビットで大胆。また今シーズン東コレでよく登場したコンビネゾンタイプも登場。イランイランが得意とするツルツルしたサテン地風のワンピースも多く見られました。このような光沢感のある素材のドレスやスカートの上に、ナチュラルなVネックのニットやカーディガンで合わせたハズシのコーディネートがとても新鮮!イギリスの植民地だった頃の香港時代を現代的にアレンジしたコレクションは、今すぐマネしてみたいコーディネートが多かった。マンダリンカラーの中国テイストを現代風スタイリッシュにリアルクローズに落とし込んだところはさすがです。

Ma1_1■matohu(マトフ)
デザイナー 堀畑裕之(ほりはた・ひろゆき)氏&関口真希子(せきぐち・まきこ)氏
http://www.matohu.com

Ma2テーマは「南蛮(なんばん)」。
16世紀、太平洋・東南アジア経由で渡米したスペイン・ポルトガル人達の文化が「南蛮」。これら異国風のものが珍しいものとして鎖国までの100年間近く人々を魅了してきたそうです。着物風のカシュクールタイプのワンピースやワイドパンツ、ニッカポッカ風パンツなどが登場しました。素材もベルベットなどをミックスしていた。日本の「カルタ」や貝殻の破片を貼り付けた置物などに使われる「螺鈿(らでん)」や「花クルス」と言われる十字架模様なとを、ジャケットやドレスあしらわれていた。400年前の「南蛮」という言葉が今もなお日本の私たちの暮らしの中に溶け込んでいることを表している。「matohu(マトフ)」というブランド名は、「服をまとう」という意味と、トレンドに流されない「待とう」という二つの意味が含まれているそうです。着物風のドレスの上にさらに重なったロングコートはまるで織り絵のようでした。日本の伝統美をモードに魅せたコレクションでした。

Ly1■LyricisM(リリシズム)
デザイナー(クリエイティブディレクター) 佐々木真由美(ささき・まゆみ)氏
http://www.optitude.com

「女性の二面性=少女と大人」というコンセプトを表現した服がイメージのブランドで、今回もとても楽しみにしていたのですが、なんと・私は会場を間違えてしまって、時間も間に合わず、見損ねてしまったのです!!もう、楽しみにしていた評判のいいコレクションだけに、かなり落ち込みました。。。会場は、「東京プリンスホテル」なのに、「恵比寿ガーデンホール」に行ってしまった私……まさにバカです。
今回は、ほとんどのコレクションが「日本橋テント」か「TOKIA(東京ビル)」なのですが、中には六本木の「泉ガーデンギャラリー」や原宿「クエスト」、恵比寿「ガーデンホール」などで行うブランドもあり、あわてて移動しているとこんがらがってしまいます。
今後はこのような失敗のないようきちんと確認します!
プレスの川口さん、ホントにごめんなさいっm(_ _;)m。

~関連記事~

(2007年3月14日ブログ)
【東コレ】「SOMARTA」「everlasting sprout」「HIROKO KOSHINO」「doho」「KINO」「JOTARO SAITO」
http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/somartaeverlast_c804.html

(2007年3月13日ブログ)
【東コレ】「mercibeaucoup,」「翡翠」「support surface」
http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/mercibeaucoupsu_c369.html

Go to top