「matohu(まとふ)」の創作を追ったドキュメンタリー映画『うつろいの時をまとう』(三宅流監督)が2023年3月14日からカナダで開催される第41回モントリオール国際芸術映画祭のオフィシャルセレクションに出品され、ワールドプレミア上映されます。日本での上映は23年3月25日(土)から、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか、全国順次公開が予定されています。
モントリオール国際芸術映画祭公式サイト
https://lefifa.com/en/
解禁となった本編映像は、matohuのデザイナーである堀畑裕之氏と関口真希子氏が街を歩きながら、地面や壁、電柱といったコンクリートのひび割れやシミ、塗装が?がれた錆、あるいは表面が擦れた苔など、身の周りにあるささやかな美を拾い上げ、スマートフォンのカメラで収める場面。そういった日常の何気ないものから得た着想や気づきが1着の服として昇華される様子、デザイナーの思考の流れが映し出されています。
この一連の場面では、日本人が焼物や骨董などの器に見られる微妙な濃淡やひび割れ、使い込まれた染みや擦れなどを愛(め)でてきた古来からある美意識にmatohuが着目し、「無地の美」として発表してきたコンセプトの実践が表されています。一見、何もないように見えるところの中から無限のテクスチャーや色合いを見出す彼らの創作の哲学、日常のありふれたものの中から心を開いて美や豊かさを発見する視点を端的に見ることができます。
今後、全国の映画館に広く届けるため、劇場公開に向けてクラウドファンディングも始動しました。詳細はこちら。
https://motion-gallery.net/projects/utsuroinotokiomatou
日本の美意識をコンセプトに、独自のスタイルを発信し続けている「matohu」。創作の過程を知ることのできる、貴重なドキュメンタリー映画です。
『うつろいの時をまとう』
https://tokiwomatohu.com/
3月25日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
製作・配給:グループ現代
©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD
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