「SOMARTA(ソマルタ)」の廣川玉枝デザイナーが英国の名門パブリックスクール「Rugby School Japan」の制服一式のデザインを手がけました。Rugby Schoolの英国本校は450年以上の歴史を誇り、英国の伝統あるパブリックスクール名門校9校「ザ・ナイン」の一角です。
Rugby School Japanは千葉県柏市にあります。英国の本校は球技「ラグビー」の発祥地として有名です。廣川氏はデザインするにあたり、英国本校の歴史を紐解き、リサーチを重ね、柏市の環境や日本の風土との関係性も考慮し制服をデザインしたそうです。
象徴的なタータンのジャケットは、かつて英国本校で使用されていた伝統的なタータンに基づき、細やかな千鳥模様が交差する格子織りで構成されています。日英共通の伝統模様である千鳥模様は、英国ではハウンド・トゥースと呼ばれ、猟犬の牙を表す模様。日本では荒波を乗り越える水辺の鳥を表す縁起の良い柄として広く知られています。
制服の色彩は、2020年に刷新された英国本校の新制服の色であるブルーを基調に据えました。伝統的なスクールカラーであるオックスフォードブルー、ケンブリッジブルー、ホワイト、そこに柏市のシンボルツリーで強い生命力を象徴する柏の木をイメージするグリーン、都会的な印象を与えるシルバーグレーを使用し新制服全体の色彩を構成しています。
廣川氏は「スクールの中で制服は非常に重要な要素のひとつで、着用することでひとりひとりがRugby School Japanの生徒として誇りやコミュニティ、帰属意識を育んでいけるよう、英国本校の伝統を受け継ぎながらも都会的な日本校の革新性をデザインに取り入れました」とコメントを発表しています。
制服のほかにスクールバッグやスポーツキットも廣川氏がデザインしました。大勢の偉人や有力者を送り出してきた「ラグビー」の名前を引き継ぐ学び舎にふさわしい装いに仕上がっています。
【Rugby School Japan 公式サイト】
https://rugbyschooljapan.ed.jp/