ロエベ財団 クラフトプライズ 2024、大賞と特別賞の受賞者を発表 日常の昇華・変容に焦点

ロエベ財団 クラフトプライズ 2024、大賞と特別賞の受賞者を発表

アンドレス・アンサ(メキシコ) 「I only know what I have seen」 セラミック

アンドレス・アンサ(メキシコ) 「I only know what I have seen」 セラミック

 

浅井 美樹(日本) 「Still Life」 木、紙、カシュー塗料、卵殻、貝殻、鉱物顔料

浅井 美樹(日本) 「Still Life」 木、紙、カシュー塗料、卵殻、貝殻、鉱物顔料

 

ヒチャン・キム(大韓民国) 「#16」 トネリコ材、銅線

ヒチャン・キム(大韓民国) 「#16」 トネリコ材、銅線

 

エマニュエル・ブース(フランス) 「Coffee table 'Comme un lego'」 磁器、黒天目、木材

エマニュエル・ブース(フランス) 「Coffee table ‘Comme un lego’」 磁器、黒天目、木材

 

ロエベ財団 クラフトプライズ 2024の大賞と特別賞の受賞者が発表されました。大賞はアンドレス・アンサ氏(メキシコ)の作品に授与されます。日本のアーティストを含む3人が特別賞を受賞しました。受賞者とファイナリストの作品は、2024年6月9日まで、パリのパレ・ド・トーキョーで展示されます。

今年度のクラフトプライズでは、素材の物理的な限界を探究する有機的で生物的な形状を特色とした作品が選ばれました。作品の多くは、見つけた素材やリサイクルされた素材を利用。日常の昇華と変容に焦点があてられています。

アンサ氏の等身大のセラミック彫刻はエキシビションでもひときわ目を引き、まるで人間であるかのような存在感を持つ作品です。何千個ものセラミックの小さなスパイク状の突起を組み合わせて構成されています。これらがパズルのような5つのパーツを構成し、建築的ともいえる意図と精度を持って組み立てられました。

特別賞を受けた浅井美樹氏の作品は、精巧に作られたミニチュアの容器が置かれた3つの彫刻的なリングで構成されています。エマニュエル・ブース氏は98個の中空磁器レンガでコーヒーテーブルを作成。ヒチャン・キム氏は大きな彫刻のような器を作りました。

「クラフトはロエベの真髄です。ロエベは最も純粋な意味でのクラフトを追求しています。それが私たちの現代性であり、常に関連性を持ち続けるのです」と、「ロエベ」のクリエィティブ ディレクターを務めるジョナサン・アンダーソン氏は述べています。工芸とファッションが融け合う中、トレンドを先導した「ロエベ」の取り組みはあらためて関心を集めそうです。

 

ジョナサン・アンダーソン氏とアンドレス・アンサ氏(メキシコ)

ジョナサン・アンダーソン氏とアンドレス・アンサ氏(メキシコ)

 

ジョナサン・アンダーソン氏と浅井美樹(氏日本)

ジョナサン・アンダーソン氏と浅井美樹氏(日本)

 

ジョナサン・アンダーソン氏とエマニュエル・ブース氏(フランス)

ジョナサン・アンダーソン氏とエマニュエル・ブース氏(フランス)

 

ジョナサン・アンダーソン氏とヒチャン・キム氏大韓民国)

ジョナサン・アンダーソン氏とヒチャン・キム氏(大韓民国)

 

ロエベ財団 クラフトプライズ 2024、大賞と特別賞の受賞者を発表

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