ここ1、2年、個人的にはまっているブランドが「ベルンハルト・ウィルヘルム(BERNHARD WILLHELM)」です。今シーズンも乗馬柄シリーズをはじめ、バルーン型のスカート、ドルマンスリーブのトップス、キモかわいいバッグなど、セレクトショップ「ヴィア・バスストップ」と「インターナショナル・ギャラリー・ビームス」で6点ほど購入してしまいました。
「キモかわいい」「コワかわいい」といった、不気味さとかわいらしさが背中合わせになっているような感覚、遊び心に富んだ絵柄と、その裏側に隠されたダークな意図とのアンバランスさが持ち味になっています。 そんなところに惹かれます。それでいて、ストリート過ぎないところ、アクセシブル(価格的に手の届く)ブランドだという辺りが私には魅力的です。
作品だけでなく、「織りネーム」がミトンの手袋にボタンが付いていたり、「下げタグ」にナイフのマークが入っていたり、ファニーでいたずらっぽい小細工にも愛着が持てます。
自分の名前を冠したブランドとは別に、ウィルヘルム氏は「カプッチ(Capucci)」のデザインも手がけています。「カプッチ」ではヴィンテージテイストのシルエットを多く発表していて、才能を感じさせます。
「ベルンハルト・ウィルヘルム」は人気があるものの、まだ日本ではコアなファンしかいないので、早物買いの私としてはよかったのですが、2006年春夏物から日本生産に切り替わるという記事を読んで、複雑な思いです。個人的には今まで通りコアなファン向けのポジションでいてほしかった・・・。これで、メジャーになってしまいそうで、うれしいやら、悲しいやら・・・。
ライセンス生産になる前のレアな商品を今のうちに買っておこうと、イタリア発のオンライン・セレクトショップ「ユークス(YOOX)」で彼の限定商品「白いヤツら!(The White Bunch!)」をチェックしました。ホラーモチーフの鋭さに、ユーモアの要素と子供のような純真さをミックスしたラインです。「白いヤツら!」の商品では、ナイフのプリントを施したバルーン調のスカート(2万2500円) が気になりましたが、残念なことに完売でした。
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