ロンドンのレザーバッグブランド「Jas-M.B」はメンズのイメージが強く、女性にはまだあまり知られていないブランドだと思います。デザイナーはJAS SEHMBI氏です。
デストロイドされたハードなレザーを好んで使います。ボストンバッグやスポーツバッグ風の形も男性的なイメージです。
ヴィンテージテイストを備えながら、ハードな風合いのレザーはレディースのバッグではあまり見かけない素材です。存在感もあります。A4サイズぐらいのバッグがあれば、使ってみたいバッグブランドです。
当サイトの海外特派員のTet Yap(テット・ヤップ)氏が来日したとき、「Jas-M.B」のバッグを持っていて、かっこいいなと思いました。東京・渋谷のファッションビル「ゼロゲート」内のセレクトショップ「Chimera luxe(キメラルックス)」で取り扱っていますが、先日お邪魔したときは既に完売していました。
そんなレアなバッグブランドですが、2005年秋冬にレザージャケットとTシャツを発表しました。そして、なんと、このメンズのレザージャケットの裏地にイラストを描いているのは、ロンドン在住の知人である稲川豊氏なのです。稲川氏が「Jas-M.B」に見込まれてコラボレートしています。
伊勢丹本店(東京・新宿)のメンズ館の2階「メンズクリエーターズ」で取り扱っているということで、早速見て来ました。さすが伊勢丹だけあって、「メンズクリエーターズ」売り場にはエッジの効いたブランドがたくさんそろっていました。百貨店というよりセレクトショップのたたずまいです。
ちょうど売り場の真ん中辺りのラックに、「Jas-M.B」レザーのジャケットが5点ほど架かっていました。とても風合いのいいレザーを使用し、ヴィンテージ加工されています。お値段は15万~20万円程度でした。
ジャケットの裏地を見たら豊氏のイラストが大胆にスペースを取って描いてありました! しかも大きく、「Yutaka Inagawa」と名前まで書かれていました。ダークファンタジー系の彼のイラストはまさに今の時代の気分に合っていて、ファッションマニアには受けがよさそうです。知人であるがゆえ、店頭に並んでいるのを見て、とてもうれしくなりました。
ファッションとアートのコラボが最近増えていますが、洋服って一番身近なアートだと思います。洋服を通してアートを感じることができるこういった傾向は歓迎したいところです。
[関連サイト]
・伊勢丹メンズ館「メンズクリエーターズ」のページはこちら
・セレクトショップ「Chimera luxe(キメラルックス)」の公式サイト
http://www.chimeraluxe.com/
・稲川豊氏の公式サイト
http://www.yutakainagawa.com