フランス・パリのウィメンズブランド「Marine Serre (マリーン・セル)」が発表した2020-21年秋冬コレクションは、時代を予測するかのような内容となりました。ボディを包み込む、スリムシルエットのロングコートには、自分を守りたいという「プロテクション（保護）の意識も漂います。
ウエストを細くシェイプされたコートは、身頃とサイドでチェック柄を切り替えてあり、ウィットフルな着映え。白と黒のチェック柄ルックに、バッグと靴はピンクを投入。差し色にピンクでパンチを効かせました。コロナ・ショックが本格化する前から、デザイン性の高いマスクをコーディネートに組み込んでいます。
パリコレクションで指折りの注目ブランドだけに、目を惹くアイテムが相次いでランウェイに登場。ファニーなボリューム感や左右で大きく見え具合の異なるアシンメトリー、アイキャッチーな大胆柄が装いを弾ませています。
クラシックなテイストと、民俗的なモチーフを交差させて、モダンに整えるアレンジが巧み。成長を重ねるデザイナーの勢いを感じさせました。
