フランスブランドの「LONGCHAMP（ロンシャン）」はパリ・ファッションウィーク期間中に2021-22年秋冬コレクション「tres paris（トレ パリ）」を発表しました。メゾン初となるデジタル形式での発表となりました。
クリエイティブ・ディレクターのソフィ・ドゥラフォンテーヌは、メゾンを象徴する存在でロゴにもあしらわれている競走馬と、その先見性で20世紀後半のパリのアパルトマンに大きな変化をもたらしたフランス人インテリアデザイナー、Pierre Paulin（ピエール・ポーラン）の作品群にインスピレーションを得て、全39ルックを描き出しました。
今回のファッションショーを撮影した場所は、パリにある屋内馬場「バテスティ馬術場」。エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルがその堂々としたガラスと鉄製の屋根をあつらえました。
もう一つのインスピレーション源であるピエール・ポーランはコレクションのシルエットに大きな影響を与えました。ソフィは「ポーランの輪郭、機能性、色彩、素材に対する革新的なアプローチがロンシャンの創造的なスピリットと共鳴する」と語っています。
ルックの多くがポーランのソファが描く曲線のような、包みこむ官能的な雰囲気をまとう一方、キルティングやレイヤリングも目を惹きつけるテーマとなっています。
プレタポルテショーのオープニングを飾ったミカ・アルガナラスの装いは、黒のサファリジャケットに赤のスキニーなリブセーター、白のショートパンツ。足元はロンシャン・ホースが描かれた黒のレインブーツから赤のロングソックスを少しだけ見せて。スポーティーなムードとバランスを取るのが、しなやかなミディドレスやクロップドパンツ。ヒールのあるニーハイブーツと合わせ、ロンシャンが描くパリジェンヌの多様な面を表現しています。
ピオニーピンクとソフトグレーのコーデュロイを用いたオーバーサイズのマニッシュなスーツでは、よりカジュアルな感覚を取り入れ、チャンキーなチェーンをあしらった白のローファーを合わせることで60～70年代を讃えています。「LONGCHAMP」の9つのアルファベットでデザインされたモノグラムが躍るLGPジャガードキャンバス地のバケットハットは今回のitアクセサリーです。
バッグでは「ブリオッシュ」に、デニムやフェイクシアリングといった素材やポップなカラーを採用。ポーランのソファが描くしなやかな曲線を思わせる波模様のキルティング加工が施されたデザインも登場します。
アイコニックな「ル プリアージュ キュイール」はラムスキンを用い、パッド入りのキルティングで再解釈しました。クラシックなシェイプはそのままに、抱きかかえるのにちょうど良いドローストリングバッグが用意されました。
乗馬の世界観は品格とスポ－ティー感を兼ね備えています。健やかさとノーブルをまといたい春夏シーズンにふさわしいコレクションです。
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コレクションのフルムービーは公式サイトおよび公式YouT
