「EMPORIO ARMANI(エンポリオ アルマーニ)」はミラノ・ファッションウィーク期間中の2021年9月23日、2022年春夏コレクションを発表するメンズ・ウィメンズ合同のファッションショーを開催しました。ここ数シーズン、エンポリオ アルマーニでは、デジタルストリーミングによるビデオプロジェクト形式で新作のコレクションを発表してきましたが、3シーズンぶりに観客を入れたライブスタイルに戻りました。
1981年にイタリア・ミラノで誕生したエンポリオ アルマーニは、今年ブランド誕生40周年を迎えました。ショー会場のモニターには「40YEARS」の文字が大きく映し出され、周年を記念するお祝いムードが漂う中、ショーが始まりました。
2022春夏コレクションのテーマは「Elsewhere」。境界線を作ることなく、高く飛び上がる「イーグル」をブランドアイコンに掲げるエンポリオ アルマーニらしいテーマです。
新シーズンのエンポリオ アルマーニの旅は空想上の砂漠から始まりました。レディスコレクションはウェストをキュッと締めたフェミニンなシルエットが、ドレスやコンパクトなジャンプスーツ、流れるようなシルエットのパンツで見られます。
まるでパジャマのようにソフトな素材のパンツと合わせたブルゾンは、新たなスーツとしてのルック提案です。ダスターコートやジップパーカはまるで空気のような軽やかさで登場し、ジャカードの模様や細かなパターンが、軽やかな素材の表面にまるで波打つようなリズムをもたらします。
ブルゾンはまるでシャツのように軽く、装飾が施されたボタンやライニングとのコントラストを効かせたコンパクトなスタイルで仕上げられ、透け感をいかしたレイヤードスタイルや、ロングスカートやしわ加工されたニットなどと合わせられています。
イブニングウェアでは、鮮やかなカラーパレットが目立ち、スパンコールがまばゆい輝きを放ちます。アクセサリーにおいても軽やかさが強調されています。編み込みが施されたものや幾何学的なシルエットのサンダル、小型のウェストバッグ、つばの広い帽子などがコーディネートを完成させています。
流れるようなカッティング、色合いの絶妙な具合を探求し続けてきたエンポリオ アルマーニ。異なるカルチャーを融け合わせつつ、都会的なワードローブに落とし込んだコレクションです。
メンズはアルマーニスタイルの「デコンストラクション(脱構築)」脱構築的な要素を取り入れています。計算されつくしたカッティングのソフトテーラリングジャケットや透けるような軽い素材のシャツジャケット、ルーズフィッティングのチュニックシャツはパジャマパンツの上に合わせセットアップのルックとして登場しました。