「ANREALAGE（アンリアレイジ）」、2022年春夏コレクションを発表　２次元と３次元を軽やかに越境

「ANREALAGE（アンリアレイジ）」はパリ・ファッションウィークに参加し、10月2日、2022年春夏コレクションを発表しました。デジタル形式での発表です。２次元と３次元を越境するという意味で「DIMENSION」をテーマに掲げています。

細田守監督のアニメーション映画『竜とそばかすの姫』の劇中に存在する仮想空間「U」でのコレクションという位置づけです。服は全てのパーツが三角形のポリゴンでつくられています。

平面でつくられてきたパッチワークは、ポリゴン構造によって立体造形に変わりました。アンリアレイジが続けてきた、異なる面を縫いつなぐパッチワークは、異なる層を積層するパッチワークとなり、平面と立体が入れ替わっています。

曲線的な花柄は、ポリゴンでつくられた直線的な花柄に変わりました。有機的な花が無機的なデジタルポリゴンに。ルックには本物の花が閉じ込められたアクセサリーを添え、有機物と無機物が交錯します。古着のデニムや、デッドストックの織物を集め、再び命を吹き込みました。

シューズは「UNITED NUDE（ユナイテッドヌード）」とのコラボレーション。アクセサリーは「ANEVER（アンエバー）」が手がけています。

宙に浮くガラスのランウェイをCGのアバターモデルがウォーキングし、現実世界のモデルウォークと交錯するような構成。デジタルルック18ルックとフィジカルルック18ルックがバーチャルとリアルの空間を行き来します。ファッションの可能性を、仮想世界にも拡張した、常にテクノロジーへの目配りを欠かさないアンリアレイジらしいコレクションです。