「KENZO（ケンゾー）」の2024-25年秋冬コレクションが2024年1月19日、パリ・ファッションウィークで発表されました。
「KENZO MAGIC GALAXY（ケンゾー・マジック・ギャラクシー）」をテーマに掲げて、西洋から東洋へ紡がれた普遍のワードローブを提案。アーティスティックディレクターのNigo氏によって生み出されたメゾンの新しいエレガンスをクロスカルチュラルに進化させました。
日本の伝統に根ざしたディテールとシルエットで展開され、SF世界のコスチュームのスパイスが注入されています。サムライのケープのラインが宿る着物のコート、江戸時代の火消し半纏（ひけしばんてん）のプリントにインスパイアされた織りなどがあります。日本の火消し袢纏に影響を受け、ナイロン、ジャカード、デニムなどで解釈されています。
15世紀の着物にある江戸小紋からインスパイアされたミニチュアのドット柄は、プリントや刺繍で星座として再現されました。フライトジャケット、カーゴスーツ、シーリングジャケットといった形で具現化され、巧妙にSFの世界観が組み込まれています。
ウィメンズは、ボディコンシャスな形状とゆるやかなボリュームと長細いラインを採用し、彫刻的なジェスチャーを加えています。メンズは、ボリューミーなダッフルコートやカーコート、バレルレッグのズボンといった形でも表現されるテーラードとカジュアルのラインが融合します。
コレクションのコンセプトを音楽に映し出す形で、日本の坂本龍一と高橋幸宏にオマージュを捧げました。
創業デザイナーの高田賢三氏は文化クロスオーバーの先駆け的表現者でした。。東洋と西洋を巧みに交わらせるコレクションには高田氏への敬意がうかがえます。
